- つるかめ
- I
つるかめ【鶴亀】(1)能の一。 脇能物。 作者未詳。 年頭に玄宗皇帝が月宮殿に大臣・役人を従えて日月を拝し, 人民の賀礼を受け, めでたい鶴・亀の舞を奏させたのち, 自らも舞の扇をとる。 月宮殿(ゲツキユウデン)。(2)長唄の一。 一〇世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。 1851年発表。 能の「鶴亀」の歌詞を長唄化したもので, 謡曲の味を巧みに生かした曲。(3)常磐津(トキワズ)の一。 本名題「細石巌鶴亀(サザレイシイワオノツルカメ)」。 三世瀬川如皐(ジヨコウ)作詞, 四世岸沢古式部作曲。 常磐津派との分離後, 岸沢派の興隆を祝ったもの。IIつるかめ【鶴亀】鶴と亀。 「鶴は千年, 亀は万年」といって, 長寿でめでたいものとして, お祝いの飾りなどに用いる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.